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永井 崇之; 岡本 芳浩; 猪瀬 毅彦*; 秋山 大輔*; 佐藤 修彰*
no journal, ,
ガラス溶融炉へ供給された高レベル放射性廃液が脱水後に混合硝酸塩を形成することから、本研究は、廃液の主成分であるNaNOを溶媒としてRu含有NaNO試料を調製し、溶融NaNO中におけるRuの酸化還元挙動をサイクリックボルタンメトリで測定するとともに、凝固塩に含まれるRuの原子価を放射光XAFS測定等により評価した。
大内 和希; 北辻 章浩; 音部 治幹; 木原 壯林*
no journal, ,
本研究では、U析出物の状態変化に関する知見を得るために、電気化学水晶振動子マイクロバランスを用いて電極表面に電解析出したU(IV)析出物の重量の時間変化を調査した。電極表面に電解析出したU析出物は、電解を停止すると、U(VI)の有無に関わらず重量が減少した。一方、U(VI)を含まない溶液中で酸化電位(+0.2V)を印加すると、より速く減少し、還元電位(-0.35V)を印加すると、減少しなかった。以上より、電解析出したU析出物の減少は、酸化溶出によるものと考えられる。また、酸化電位印加時の減少速度は、電解開始直後は極めて速いが、その後遅くなった。これは、酸化されにくい安定な状態の析出物の形成によるものと考えられる。そこで、還元電位を印加し電極に析出物を留める時間を01000sと変化した際の析出物の酸化電位を測定したところ、時間が経過するほど酸化電位が正電位側にシフトするとともに還元されず電極表面に残る量が増大した。よって、時間経過とともにU(IV)析出物がより電気化学的に安定なU酸化物へ変化している可能性を示唆している。